教員紹介

ACADEMICIAN

鎌田 依里 KAMADA Eri

  • 教養部
  • 助教

研究分野

臨床心理学、医療学、病いの語り

学位

修士(臨床心理学)

経歴

・京都文教大学大学院 臨床心理学研究科 博士前期課程修了
・京都大学大学院 教育学研究科 博士後期課程 教育学環専攻 臨床実践指導者養成講座 単位取得満期退学

研究内容

難治性疾患や希少疾患を抱えて生きる方のこころについて
身体疾患を抱えて生きる方のこころについて
病いを抱えて生きる方の家族や支援者のこころについて
病いを抱えて生きるとは何か、死ぬとは何か

研究実績詳細

(著書)
(1)『はじめて難病と診断されたときに手にする本』(2021).群馬県難病相談支援センター発行.

(論文他)
(1)鎌田依里(2009).SLEという病を抱えて生きる女性の人生における結婚の意味~結婚前に発病した50歳代女性3人のライフストーリーインタビューから~.京都文教大学大学院修士論文(未公刊).
(2)鎌田依里(2018).慢性の病いを抱えて生きるひとの羨望に目を向け、かかわる意味.京都大学教育学研究科紀要65号(査読有).
(3)鎌田依里(2021).「死なない病いが,死ぬかもしれない病いへと変貌した,今」を生き抜くために―難治性疾患療養者支援の現場より―.心理臨床スーパーヴィジョン学第7号.(毎月連載)
(4)NPO法人沖縄県難病相談支援センター難病情報誌アンビシャス こころの現場から(学会発表)
(5)鎌田依里(2006).「風景構成法の『川』に関する一考察~Big Five尺度を活用して~」.日本心理臨床学会 第26回秋季大会.
(6)鎌田依里(2008).「SLEという病いを抱えて生きる女性の人生における結婚の意味-50歳代女性3人のライフストーリーインタビューから-.日本心理臨床学会 第28回秋季大会.
(7)鎌田依里・皆藤章他(2009).「誰に働きかければいい?」・・・臨床心理士が行うコンサルテーション -産業・医療・福祉領域での援助活動の実践-.日本心理臨床学会 第29回秋季大会.
(8)鎌田依里(2009).SLE患者への具体的な支援の展望 -結婚というライフイベントを通して見る自立の形-.全国難病センター研究会 第14回大会.
(9)鎌田依里(2010).全国膠原病患者のピアカウンセラーの現状と課題-「友の会」での相談ネットワーク作成に 関わって‐.全国難病センター研究会第15回大会.
(10)鎌田依里(2010).SLE患者への具体的な支援、つながりあう支援への展望―患者の結婚生活を通した語りから導き出せる、支援者のあり方―.日本ヒューマン・ケア心理学会 第12回大会.
(11)鎌田依里(2010).全国膠原病友の会愛知県支部におけるピアカウンセラーの質的向上のための試み.全国難病センター研究会第16回大会.
(12)鎌田依里(2012).メンバーと専門家との歩み・ひとつのピアサポートの形~膠原病ピアサポーターの質的向上をめざした試みの中で生じていること~.全国難病センター研究会第18回大会.
(13)鎌田依里(2012).膠原病ピアサポーターの質的向上をめざして~メンバーと専門家との歩み・ひとつのピアサポートの形~.日本ヒューマン・ケア心理学会第14回大会.
(14)鎌田依里他(2020).自分の真の願望を見ないまま生きるために、食べ物で蓋をしている女性の生き方への支援.日本糖尿病医療学学会第3回関東地方大会.
(15)鎌田依里他(2021).「これからの医療学の話をしよう」第7回日本糖尿病医療学学会ミニシンポジウム.
(16)鎌田依里(2021).群馬県難病相談支援センターにおける臨床心理士(公認心理師)による難病カウンセリング―日本で初めての訪問難病カウンセリング―.全国難病センター研究会 第34回大会.

その他

  • 【主な学会活動】

    日本心理臨床学会
    日本糖尿病医療学学会
    日本箱庭療法学会
    日本難病医療ネットワーク学会
    日本ヒューマン・ケア心理学会

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○医療従事者として身体の病いを抱えて生きる方に接する際に、必要とされる心理面のケアについても、学生の皆さんに学んでいただけるよう、わかりやすく臨床心理学についてお伝えします。病いを抱えて生きる方の身体のケアだけではなく、こころの機微にも目を向けながら丁寧に誠実にかかわることができる医療従事者を増やしていけたらと思っております。
○日本において初めて、臨床心理士が難病を抱えて生きる方へ訪問して行う難病カウンセリングを実施し提唱しました(2021)。これは、臨床心理士だけではなく、医師、看護師、保健師などによる各種の医療従事者の協力と想いによって構築されたカウンセリングの方法です。様々な職種の医療従事者が連携して、病いを抱えて生きる方がより佳く生きるために、それぞれができることに取り組んできた結果であると思います。

メッセージ

臨床の現場で出会う人の身体とこころの両方をたいせつにできる医療従事者になってください。 一生涯、学び続けることが必要です。皆さんのペースでいいので、ゆっくりでも、のんびりでも、学び続けることを怠らないで、着実に丁寧に進んでいってください。 こころも身体も健康でいられるよう、願っております。そして、皆さんのこころが健康であり続けるために、お手伝いできることはしたいと思っています。 周りの方々への感謝のこころも忘れずに、日々を丁寧にすごしてください。

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