理学療法士
新野 志緒里さん
東埼玉総合病院勤務
理学療法学科2017年3月卒業
幼いころからおばあちゃん子で、お年寄りと沢山触れ合うことができる仕事に就きたいと思い、高校の先生の勧めもあり、リハビリ職に興味を持ちました。中でも理学療法士は部活で怪我をした際にお世話になったこともあり、怪我や病気を治すことができるといったところにも魅力を感じました。
現在は基本的な日々の理学療法に加えて、がんの患者さんに対して行う「がんリハビリテーション」にも携わっています。 がんリハは、患者さんが今までと変わらない生活を、その人らしく最後まで送れるよう支援し、その人らしい生活を大切にする考え方に基づいて行います。がんになると、がんそのものや治療に伴う後遺症や副作用などによって、患者さんはさまざまな身体的・心理的な障害を受けます。 ですので、一般的なリハビリと違い身体を治す運動だけではなく、その人の気持ちに寄り添い心のケアも行いながら接することを心がけています。 がんリハに携わるようになってからは、普段の理学療法の場面でも、患者さんそれぞれの気持ちや考え方を考えて接することができるようになりました。
そして、入職して一年目に先輩から受け継いだ『すべての患者さんを自分の親だと思って接する』といった考え方を常に心がけています。そう思うことで、患者さん一人ひとりとの関わり方や「絶対治ってほしい」という思いから熱意も伝わり、一緒に頑張ることができていると感じます。
理学療法士は、患者さんはもちろん他の医療従事者とコミュニケーションを密にとり、関わり合い助け合っていくことが大切な職業でもあります。作業療法士や言語聴覚士などのリハビリスタッフや、他の医療従事者とのチームとして関わり合うことが多く、それぞれの専門性を活かして情報を共有し合いながら相談して治療を進めています。 そして、患者さんと同じ目標に立って、一緒に頑張ることができる仕事です。ぜひ、医療に興味を持った人はそんなリハビリスタッフの魅力を是非知ってほしいです。
※2019年取材